【写真】奇跡の脱出【ピューリッツァー賞】

Pulitzer-1954

ウォルター・M・ショウ(アマチュア) ”奇跡の脱出(Over The Edge 1954年

1953年5月3日、ロサンゼルスからポートランドへ向かうハイウェイ沿いで事故は起きた。果物を積んだトラックがポートランドへ向かっている途中、シャスタ湖に架かるピットリバー橋にさしかかった時に激しい衝撃と共にコントロールを失った。乗っていた運転手のバド・オーバービーとハンク・ボームは運転席で激しい衝撃を受けた。そのすぐ後に運転台は橋の欄干から空中に放り出され、貨物部分と繋がったまま静止した。
カメラマンはアウトドア好きのウォルター・M・ショーの妻バージニア・M・ショーであった。バージニアは夫ウォルターと釣りに出かけている途中で事故の現場の居合わせた。運転席に取り残された2人のドライバーはロープ救助されていた。そして1人目のオーバービーが引き上げられている時に燃料に火がつき、運転席近くが燃えていることをボームが気付いた。間もなくボームは煙の入った運転席からに救出され、そのすぐ後に運転席は貨物部分から離れ、12メートル下の岩に叩きつけられた。
その現場の一部始終を見ていたウォルターは車に乗せていたカメラを持ち、救出の決定的瞬間をフィルムに収めた。この写真がこの年のピューリッツァー賞を受賞したが、アマチュアのカメラマンが受賞することは初めてだった。また女性受賞者も初めてであった。

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