【写真】路上の死角【ピューリッツァー賞】

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ウィリアム・シーマン(ミネアポリス・スター ”路上の死角(Wheels of Death 1959年

1958年5月16日、車の無線知った交通事故の現場にカメラマンのウィリアム・シーマンが駆け付けた。当時、カメラマンは取材の為に車に無線を付け、警察無線の情報を聞き現場に向かうのが一般的であった。シーマンもいつものごとく事故現場に到着し、カメラで事故の様子を撮影したのである。
事故現場はリバーサイド通りと南27番通りの交差点近くであった。道路を渡ろうとした幼い子供がゴミ収集車のトラックにはねられたのである。しかし、この事故はシーマンにとって「よくある」事故の一つにはならなかった。
シーマンは事故の現場を数分前に通っていた。その時に事故に合った幼い子供がフラフラと歩いているのを目撃しているのである。信号待ちの間、シーマンは危険を察知して子供に注意を呼びかけようとしたのだが、信号が変わり、そのまま車を走らせた。そのすぐ後に、警察無線で事故の情報が入ったが、現場はついさっき通り過ぎた場所だったのである。

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