『老梅図襖』 狩野山雪

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『老梅図襖』 作者:狩野山雪

【絵画データ】
1647年作
四面 紙本金地着色
各166.7cm×116cm
収蔵場所 メトロポリタン美術館(アメリカ・ニューヨーク)

 


妙心寺の天祥院の襖絵として描かれた作品。その力強い幹が、縦横無尽に画面に展開される構図はまさに山雪の思い描いた完成形とも言える。圧倒的な迫力の幹から、繊細に浮遊する枝先までが一つの物語として完成されている。この画を見た辻惟雄は「さながら身もだえしのたうちまわる巨大な蟠龍のように、上昇し、下降し、屈折し、痙攣」したと称した。

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