『エウローペーの略奪』 ティツィアーノ

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『エウローペーの略奪』 作者:ティツィアーノ・ヴェチェッリオ

【絵画データ】
1559-62年作
油彩・カンヴァス
178cm×204.5cm
収蔵場所 イサベラ・ステュワート・ガードナー美術館(アメリカ・ボストン)

 


物語は、次のようなものである。牝牛に変身したゼウスがシドンの王アゲーノールの娘を誘惑する。ある日、彼女の友達と一緒に彼を花で飾った。そして、彼女が無邪気にその背に乗ると、彼は海岸へ向かって歩き出す。
この作品の画面は粗く塗られているが、以前からティツィアーノが試していた手法の発展であり、彼の画風は物語の官能性に完全な融合を果たそうとしている。この作品はパトロンであったフェリペ二世に送られた最後の詩想画であった。

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