【作品一覧】ローザ・ボヌール

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ローザ・ボヌール(Rosa Bonheur、1822年3月16日ボルドー -1899年5月25日トメリ(フランス語版))、本名マリー・ロザリー・ボヌール(Marie Rosalie Bonheur)はフランスの写実主義画家、彫刻家。


【概要】
ローザはフランスのボルドーに画家の娘として生まれ、7歳になる頃に一家でパリに移り住み生活を始めた。他の有名な画家と同じように、親の跡を継ぎ画家の道を歩み始め、27歳の頃に「ニヴェルネでの耕作」で最初の成功を収めた。その後1855年のパリ万博に展示された幅5メートルの大作「馬の市」で世界的に有名になる。1865年には女性としては初めてレジェン・ド・ヌール勲章を授与され、不動の地位を確立した。

ローザは生涯を通して「女性の解放」を謳い、性別に縛られない自由なライフスタイルを主張した。 彼女は私生活から男装をし、画家という職業に「女」を売りにしないように努めた。また「好きなことはお金があればこそ」と公言し、自立した女として社会に認めてもらえるように努力していた。

ローザは独身であったが、若き頃よりナタリー・ミカという女性が彼女を支えており、晩年に亡くなるまでローザの良きパートナーとして尽くしていた。ローザは独身を貫いた理由について「名前を変えたくなかっただけよ」と答えているが、パートナーの存在も大きかったと考えられる。ナタリー・ミカはローザが亡くなる10年前に亡くなっている。ローザの晩年は、エリザベス・クランプキという女性が彼女が亡くなるまで生活を支えていた。

ローザの主題は農村であり、そこで生きる動物たちを多く描いていた。畑を耕す牛や人を乗せた馬は農村の生命力の象徴であり、彼女は生き生きとした動物たちを描き続けた。この点で、同じ農村を主題にしたミレーとは視点が違い作風にも違いが現れている。

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アトリエでの制作風景 作者:コンスエロ・フール

 

【作品一覧】
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『ニヴェルネでの耕作』

【絵画データ】
1849年作
油彩・カンヴァス
134cm×260cm
収蔵場所 オルセー美術館(フランス・パリ)

1849年のサロンに出品され、ローザの出世作となった作品。ニヴェルネはフランス中部のロワール川沿いの農村地帯である。ローザは農村を題材に多くの作品を描いているが、彼女の関心は牛や馬などの動物たちにあった。農村の動物たちの逞しい姿は生命力に溢れ、観ている者に前向きなエネルギーを与えてくれる。

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『雌牛の習作』 1840年頃

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『サルタンとロゼット』 1852年

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『馬の市』 1853年

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『仔牛たち』 1879年

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『ヴァンデのグリフォン犬』 1880年代

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『狩りの中継』 1887年

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『ウィリアム・コーディー大佐』 1889年

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