『モレの教会』 アルフレッド・シスレー

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『モレの教会』 作者:アルフレッド・シスレー

【絵画データ】
1894年作
油彩・カンヴァス
100cm×81cm
収蔵場所 プティ・パレ美術館(フランス・パリ)

シスレーは、モレの教会に関して14点の作品を残しており、それぞれ同じ角度で天候や季節、時間帯を変えながら描いている。これらの連作は、1893年の夏から1年間かけて制作されている。このような教会の連作と言えばモネのルーアン大聖堂の連作を創造させるが、シスレーはモネの作品の事を画家アルベール・ルブールより伝えられたと言われており、そこから着想を得ているのは間違いない。友人で有名画家だったモネへの対抗心から制作をしたとも考えられるかも知れない。

作中では、モネの連作と同じように、対象の気象状況の変化を丁寧に表現している。シスレーは若い頃から自然風景と共に気象状況で変わる自然の表情に興味があった。その傾向は『露の朝、ヴォワザ』などに現れており、その集大成として捉えることも出来る。

 

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