『班猫』 竹内栖鳳

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『班猫』 作者:竹内栖鳳

【絵画データ】
1924年作
絹本彩色 額装
81.9cm×101.6cm
収蔵場所 山種美術館(東京都・渋谷区)

身体を丸めて振り返る猫を描いた作品。静岡県の沼津に訪れた際に、八百屋の店先にいた猫を見て一目ぼれ。その場で写生したが、ひどく気に入った為、自筆の絵と交換に京都まで連れて帰って描いたのが本作と言われている。美しい背中の曲線と共に、こちらを向く猫の表情はどこか妖艶に見える。この猫に惚れ込んだ筆者の気持ちを投影しているのだろうか。残念なことに、この作品を描いた後に猫はどこかへいなくなってしまう。

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