『セリジア夫人とその男児の肖像』 作者:ジャック=ルイ・ダヴィッド
【絵画データ】
1795年作
油彩・カンヴァス
131cm×96cm
収蔵場所 ルーヴル美術館(フランス・パリ)
ナポレオン台頭の前に、ロベスピエールの失脚に伴い一時期投獄されていた、自由の身になった際にダヴィッド夫人の妹セリジア夫人のもとに身を寄せていた。本作はこの時に描かれた物で、懇意にしてもらった礼だと想像できる。
非常に柔らかな表情の夫人と男児が描かれており、ダヴィッドの力量が分かる他、ダヴィッドと夫人との関係も示唆しているように感じる。この数年後に、ナポレオンに認められ、その庇護を受けながら美術史の中心に舞い戻るのは有名な話である。