リカルド・レゴレッタ(Ricardo Legorreta Vilchis、1931年5月7日 – 2011年12月30日)
メキシコの建築家。原色で大胆に壁を塗り分け、自然の光を取り入れる。球体のオブジェや格子などのフォルムも斬新で、現代的感覚とメキシコの伝統文化を融合する建築家。色で表現する個性、大きな窓や空間、人々が集うパティオ(中庭)など伝統的なライフスタイルが建築物に投影されている。メキシコシティに生まれ、国立自治大学で建築を学ぶ。国際的に有名になったのは1968年、メキシコシティに建てたホテル『カミノ・レアル・ホテル・メキシコシティ』。ピンクの格子と黄色の壁の玄関、真っ青な壁に囲まれた泉など鮮やかな色彩がインパクトを放つ。当時勢いのあった近代主義の美学だけでなく、土着性を反映した現代メキシコ建築を追求した。その特徴を生かした建築は、中南米、米国南部、中東などにも多い。
【作品一覧】
カミノ・レアル・ホテル・メキシコシティ (1968)
ザ・マーケット・プレイス (1988)
マナグア大聖堂 (1993)
サンアントニオ公共図書館 (1995)
ジャパン・ハウス (1998)
テキサスA&M大学カタール校 (2007)