『説教の後の幻影(ヤコブと天使の闘い)』 ゴーギャン

matome705

『説教の後の幻影(ヤコブと天使の闘い)』 作者:ポール・ゴーギャン

【絵画データ】
1888年作
油彩・画布
73cm×92cm
収蔵場所 スコットランド王立美術館(スコットランド・エンディバラ)

 


ブルターニュ地方への第二次滞在期に制作し、ゴーギャンが総合主義を確立させた最初の作品。旧約聖書を題材とし、神とアラブハムの孫ヤコブとの闘いを描いている。初期の作品から徐々に色彩のアクセントが強くなり、一貫した遠近感の表現(手前から奥へとものが重なる描き方)が使われている。この手法はエミール・ベルナールの『草地のブルターニュの女たち』で見られるクロワゾニスム(対象の質感、立体感、固有色などを否定し、輪郭線で囲んだ平坦な色面によって対象を構成する方法)に影響を受けたものである。

コメントを残す

Your email address will not be published.