『縄でひかれた犬のダイナミズム』 ジャコモ・バッラ

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『縄でひかれた犬のダイナミズム』 作者:ジャコモ・バッラ

【絵画データ】
1912年作
油彩・カンヴァス
89.9cm×109.9cm
収蔵場所 オールブライト=ノックス美術館(アメリカ・ニューヨーク)

 

 

1910年代は抽象画家の動きが活発になってきた時期である。バッラも他の画家と同じく、スピードや動きに関して絵画的な手法で表現するように試みている。本作品は黒い子犬が勢いよく走る様を描いているが、今までの動物絵と明らかに違うのは、犬が走っている場面を連続撮影したかのように描いたことである。速さというものをこのように表現したのは一つの発明と言えよう。現代でも漫画などの表現によく使われる描き方である。

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