『摂津国壔衣玉川』 礒田湖龍斎

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『摂津国壔衣玉川』 作者:礒田湖龍斎

【絵画データ】
1764-81年頃作
収蔵場所 東京国立博物館(東京都・上野)

 


若い母親の打つ砧の響きにつられて、幼子が這い寄ってきた場面。砧打ちは、槌で布を柔らかくするもので、秋から冬にかけての風物詩であった。今でいうアイロンの役割を果たし、夜になると砧の音が聞こえてくる。このような庶民の何気ない生活を描いた作品は、鈴木春信により提唱されて浮世絵に根付いていったのである。

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