(全体)
(部分)
『夜色楼台図』 作者:与謝蕪村
【絵画データ】
1778~83年頃作
一幅 紙本墨画淡彩
28cm×129.5cm
収蔵場所 個人蔵
深々と雪の降る京都を題材とした作品。まず目に入るのは太い線で強調された家屋や山の輪郭線である。通常、荒々しい龍などの表現に使われる手法だが、雪の重さを表現しているような重厚さが感じられる。また背景の雪の白が地上近くでグレーに変わるのも面白い。全体として下に画面の重心が偏っている。山を見ると稜線が白い雪の上にアバウトに描かれており、ラフな線のような軽快さも感じられる。この画面から読み取れる質量感のバランスが巧みと言えよう。
1 comment
国立博物館にて鑑賞 涙が出ました、心から感動しました。