『ポン・ロワイヤルとパヴィヨン・ド・フロール、パリ』 作者：カミーユ・ピサロ
【絵画データ】
1903年作
油彩・カンヴァス
54cm×65cm
収蔵場所 プティ・パレ美術館（フランス・パリ）
本作は、1903年にドーフィヌ広場28番地に引っ越したピサロが、自室から描いた作品である。ピサロは、この作品を描いた数か月後に亡くなるのだが、作品にはその影響を微塵も感じさせない。むしろ、晩年に来て風景を包む天候や空気感の表現力は増し、自身のスタイルの完成形に近づいているように見える。一筆一筆に力強い自信が感じられる作品である。
