『サン・ジェルマンの眺め』 作者:パウル・クレー
【絵画データ】
1914年作
水彩・厚紙
23cm×28.4cm
収蔵場所 コロンバス美術館(アメリカ・オハイオ)
この作品はクレーのチュニジア旅行で最も大きな影響を及ぼしたサン・ジェルマンで描かれたものである。サン・ジェルマンには3日しか滞在しなかったが、クレーの作品にその影響が大きく現れている。彼の作品は徐々に抽象性を増していくが、この時期にその足掛かりを掴んでいた。物体は具体的な形態を脱し、イメージの配置と色彩に還元されている。