【写真】尊厳の肖像【ピューリッツァー賞】

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モネタ・スリート・Jr(エボニー・マガジン) “尊厳の肖像(Funeral of Martin Luther King,Jr.)” 1969年 特集部門

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは1968年4月4日にテネシー州メンフィスで白人の男ジェームズ・アール・レイに撃たれ、間もなく死亡した。キング牧師が暗殺された後に、アメリカ国内では多くのアフリカ系アメリカ人による暴動が起き、国内は混乱に包まれた。キング牧師の葬儀は4月9日にアトランタのエベネゼル・バプテスト教会で行われた。葬儀には多くの著名人や数千人の一般人が駆け付け、キング牧師に哀悼の意を示した。
カメラマンのモネタ・スリートは葬儀を取材する為に教会へと向かった。教会には多くの取材陣が集まったが、教会内は取材の代表者に席が用意され、一部の取材者しか入ることは許されなかった。スリートは教会内に入るとキング牧師の親族を探した。彼はコレッタ・スコット・キングと子供のバーニスを発見し、目立たぬように近づき写真を撮った。彼の写真は多くの人の心を掴み、アフリカ系アメリカ人では初となるピュリッツァー賞を受賞した。

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