【写真】ローデシアの奥地【ピューリッツァー賞】

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J・ロス・ボーマン(AP通信): “ローデシアの奥地(Interrogation)” 1978年 特集部門

ローデシアはザンビア・ジンバブエを合わせた地域の名称でこの地域は非常に深刻な問題を抱えていた。ローデシアは紛争により戦いが絶えなかった。彼らは少数の白人で大多数の有色人種を支配しようとしていた。その為、ローデシアの軍は兵力が不足しており、白人の傭兵を広く募集していた。ローデシア軍に集った傭兵たちは屈強であり、ゲリラ戦などに長けていた。中でもクレイズ・スカウト部隊は優秀であった。
カメラマンのJ・ロス・ボーマンは悪化するローデシア問題を取材する為に現地に向かった。ボーマンはクレイズ・スカウト部隊に接触する為、毎週土曜日に行われるバーベキューパティーに参加していた。そこで彼らと仲良くなったボーマンは作戦に同行することになった。
1977年12月、クレイズ・スカウトに同行したボーマンは数々の写真を撮った。彼らが捕虜を拷問し情報を聞き出す場面や、物陰で殴り殺す場面などである。その後、ボーマンが取材をしていることが軍最高司令部に気付かれ、フィルムを押収された。しかし鞄に3本だけ隠していたボーマンは現像し、AP通信から世界中へ配信された。

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