『聖母の死』 ピーテル・ブリューゲル(父)

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『聖母の死』 作者:ピーテル・ブリューゲル

【絵画データ】
1564年頃作
油彩・板
36cm×54.5cm
収蔵場所 アプトン・ハウス(イングランド・バンベリー)

本作は、ブリューゲルのブリューゲルの親友で著名な地理学者であるアブラハム・オルテリウスのために描かれた。題材は、死の床にある聖母マリアとそれを見守る聖人達の姿である。非常に暗い画面の中で、聖母の命の灯のような淡い光が印象的である。これを受け取ったオルテリウスは「悲しみの絵画のなかで、嘆きや呻き、悲鳴や涙の落ちる音を確かに聞いたと思う」と語っている。

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