『百合図屏風』 池田孤邨

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『百合図屏風』 作者:池田孤邨

【絵画データ】
19世紀中頃作
二曲一双 紙本着色
各56.6cm×169.3cm
収蔵場所 遠山美術館(埼玉県・比企郡)

 


表には金地で白いテッポウユリ、裏には銀地でオレンジ色のスカシユリを描いた作品。裏表で金と銀、白と赤、大と小を対比させている。この手法は師の包一が「夏秋草図屏風」を風神雷神の裏に描いた時と同じである。作品の構図は左側に重きを置いているが、右に一本の百合を孤立させている。この余白を利用して印象的に見せる配置は狩野芳崖の雰囲気を感じることができる。

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