『病室の死』 ムンク

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『病室の死』 作者:エドヴァルド・ムンク

【絵画データ】
1893年頃作
カゼイン・カンヴァス
150cm×167.5cm
収蔵場所 オスロ国立美術館(ノルウェー・オスロ)


本作は、ムンクが描き出した「生命のフリーズ」のなかの1点である。作中では、項垂れる家族や祈りを捧げる神父、壁に手をついて絶望するムンクを思わせる男など死への悲しみに溢れている。中でも、憔悴し一点を見つめる女性の目は、闘病生活の苦悩と疲労を物語っている。この作品は青春時代に味わった母と姉の死であり、ムンクにとって生涯付き纏うテーマ、死の苦痛を表現したものである。

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