『平和-水葬』 ターナー

matome942

『平和-水葬』 作者:ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー

【絵画データ】
1842年作
油彩・カンヴァス
87cm×86.5cm
収蔵場所 テート・ギャラリー(イギリス・ロンドン)

 


1841年に船中で急死した同僚のアカデミー会員デイヴィド・ウィルキーに対して描かれた作品。制作の発端は友人の画家ジョージ・ジョーンズとの会話がきっかけであり、ささやかな弔意の為に制作される予定だったがターナーの意欲的な海景作品となった。
中央の黒船に燃え盛る炎が描かれているが、水と火の組み合わせはターナーが好んで描いた題材である。この構図をターナーを嫌っていたアカデミー会員E.V.リッピンギルは「中央に大きな光の広がり、その周りにめぐらされた暗部」の反復であると批判しているが、ターナー本人はこのスタイルを変える様子はなかった。

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