『市川団十郎の竹抜き五郎』 鳥居清倍

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『市川団十郎の竹抜き五郎』 作者:鳥居清倍

【絵画データ】
1697年作
収蔵場所 東京国立博物館(東京都・上野)

 


鳥居清倍の真骨頂と呼べる「瓢箪足・蚯蚓描」の代表作。瓢箪足(ひょうたんあし)とは、筋肉を誇張するあまり、瓢箪のようにくびれた手足のことで、蚯蚓描(みみずがき)とは極端に抑揚をつけた描線で描かれたものを指す。この描法は、初期の鳥居派の絵師の常套手段である。作中の団十郎は、丹という顔料で赤く塗られ、迫真の演技をしている。この臨場感を「瓢箪足・蚯蚓描」という斬新な描法で表現している。

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