『嵐の海』 ヨース・ド・モンペル(ピーテル・ブリューゲル(父))

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『嵐の海』 作者:ヨース・ド・モンペル(ピーテル・ブリューゲル)

【絵画データ】
油彩・板
70.3cm×97cm
収蔵場所 ウィーン美術館(オーストリア・ウィーン)

本作は長らくブリューゲルの作品か定かではなかった(暫定的にブリューゲル作とされていた)が、近年、支持体である板がブリューゲル没後以降に伐採されたものであると確認されたことによって作者が変わった稀有な作品である。真の作者とされたヨース・ド・モンペルは、アントウェルペンの風景画家である。

作品の作者がブリューゲルと勘違いされた理由に、ブリューゲルの素描との類似性や後期作品との類似性が確認されていたことがある。また、モンペルの他の作品より優れた点が多く、専門家でも作風の飛躍から作品をモンペルと結びつけることが困難であったのである。ここで新たに推測されているのは、ブリューゲルの未完の作品を彼の死後にモンペルが仕上げたのではないかという説である。

真実はいかにしても、ブリューゲルとの関連性が強く本HPでは作者にブリューゲルを併記する。

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