『山紅於染図』 浦上玉堂

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『山紅於染図』 作者:浦上玉堂

【絵画データ】
1810年代作
一幅 紙本着色
36.5cm×65.5cm
収蔵場所 愛知県美術館(愛知県・名古屋市)

 


紅葉の山々を描いた作品。蕪村の以前までの手法から逸脱し、更なる進化へと挑戦した形跡が見て取れる。まずブレた写真の様な画面全体の不安定な描き方に目が行く。今までの点と短線の表現を突き詰めたような描き方は、少ない水で溶いた墨と穂先を短く切った筆で描かれている。このようなコントロールできない筆先での描き方は、線一つ一つの偶然の表情までも描きいれようとしているようである。

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