『四季花鳥下絵和歌短冊』 俵屋宗達

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『四季花鳥下絵和歌短冊』 18枚の内、左から「波に垂柳図」「夕顔図」「千羽鶴図」 作者:俵屋宗達

【絵画データ】
宗達下絵 光悦書
紙本金銀泥絵・墨書
各37.6cm×5.9cm
収蔵場所 山種美術館(東京都・渋谷区)

元々は、屏風に貼られていた18枚の短冊のうちの3枚。このような縦長の画面では構図に困難するはずであるが、宗達はその特性を活かし、上下にのびやかに描いて見せた。

「波に垂柳図」は、上から垂れる柳の特徴を見事に利用し、画面下では波えお描き、柳で下がった視線を受け止めている。

「夕顔図」は、細い画面をはみ出るほどの丸い実を描くことで大きさを強調している。

「千羽鶴図」は、上空からの構図で、波の上を優雅に飛翔する鶴を描いている。

各短冊には、『新古今和歌集』の歌を光悦が書き添えている。

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