『和漢百物語』 作者:月岡芳年
【絵画データ】
慶応元年作
大判
目録上25枚、現在確認されているもので26枚
慶応元年(1865)に描かれた怪異物で、芳年の晩年の作品「新形三十六怪撰」と共に評価されているシリーズ。題材は日本中国インドの物語からきている。
『和漢百物語 頓欲ノ婆々』
【絵画データ】
慶応元年作
大判
収蔵場所 個人蔵
舌切り雀の強欲な婆が雀から貰った葛籠を開ける場面。飛び出した妖怪を見て悶絶する様。
『和漢百物語 大宅太郎光圀』
【絵画データ】
慶応元年作
大判
収蔵場所 町田市立国際版画美術館
大宅太郎光圀は京伝「善知安方忠義伝」に登場する人物。「がしゃどくろ」のモデルであり国芳の『相馬の古内裏』に描かれている人物。
『和漢百物語 登喜大四郎』
【絵画データ】
慶応元年作
大判
収蔵場所 個人蔵
登喜大四郎は室町時代の豪族蒲生貞秀の家臣とされいるが実在の人物ではないと言われている。登喜大四郎が魔王堂で仁王の妖怪と阿弥陀仏に相撲を挑まれ投げ飛ばした場面。
『和漢百物語 酒呑童子』
【絵画データ】
慶応元年作
大判
収蔵場所 町田市立国際版画美術館
人肉を喰った為に鬼の姿となった酒呑童子だったが丹波の国大江山に住んで官女を奪い遊び明かしていたところを源頼朝に退治される。
『和漢百物語 清姫』
【絵画データ】
慶応元年作
大判
収蔵場所 個人蔵
安珍・清姫伝説で有名な清姫が題材。若い僧安珍への恋心に燃える清姫が蛇身となって日高川を渡る場面。