『十字架を担うキリスト』 ピーテル・ブリューゲル(父)

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『十字架を担うキリスト』 作者:ピーテル・ブリューゲル

【絵画データ】
1564年作
油彩・板
124cm×170cm
収蔵場所 ウィーン美術館(オーストリア・ウィーン)

本作は、ブリューゲルの描いた最も大きな絵画であり、収集家ニコラース・ヨンゲリンクの所蔵目録に記録されていた16点の作品の1つである。作中では中央で群衆に囲まれて十字架を担うキリストと、手前の岩の上で悲しみに暮れる聖母マリアの姿が描かれている。残酷な題材でありながら、周囲の観衆は日常と変わらない自然な姿で描かれているのは、同時代に処刑などの光景が割と日常的であったブリューゲルの実体験が反映されていると思われる。

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