『リュクサンブール庭園風景』 作者:ジャック=ルイ・ダヴィッド
【絵画データ】
1794年作
油彩・カンヴァス
55cm×65cm
収蔵場所 ルーヴル美術館(フランス・パリ)
本作は、1794年に友人ロベスピエール失脚により、リュクサンブールに4か月拘留された時に描かれた作品だと推定されている。画面いっぱいの大自然を見て分かるように、ダヴィッドの自然主義を立証する一枚である。自然の微妙な表情、光の姿を丁寧に拾い上げ、画面に再現する技術の高さに驚愕する。拘留の身とは思えないほど落ち着いた画面は、当時のダヴィッドの心境を反映しているかのようである。