『ラス・メニーナス』 ベラスケス

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『ラス・メニーナス』 作者:ベラスケス

【絵画データ】
1656年作
油彩・カンヴァス
318cm×276cm
収蔵場所 プラド美術館(スペイン・マドリッド)

 


スペイン語で「女官たち」の意味。中央の幼女が王女マルガリータであり、周囲を女官たちが囲んでいる。部屋の奥の鏡には、国王夫婦が女王を見守っている姿が映っている。
この絵画では幾つかの構成が謎かけのように描かれ、見るものと絵の登場人物たちの関係を曖昧にしている。一つは、左側のキャンパスとそれを描くベラスケス自身が描かれていること。まるで被写体が鑑賞者自身であるかのような錯覚を覚える。そして中央奥の鏡に映る国王夫婦は、鑑賞者と同じ立ち位置に描かれている。この絵画を見たものは、描くものと描かれるもの、見るものと見られるものの関係が反転しているかのような錯覚を覚えるのである。

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