『マラーの死』 ダヴィッド

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『マラーの死』 作者:ジャック=ルイ・ダヴィッド

【絵画データ】
1793年作
油彩・カンヴァス
162cm×125cm
収蔵場所 ベルギー王立美術館(ベルギー・ブリュッセル)

作品の主役であるマラーは、「人民の友」を標榜して革命を行ったが、ジロンド党の25歳の女性コルディ・ダルモンによって入浴中に暗殺される。これは、7月14日革命記念日の前日であった。ダヴィッドは、このマラー暗殺の翌日、国民議会が発した哀悼文の要請に従って本作を制作し、三か月で作品を仕上げた。

痛ましい事件を歴史に深く刻むようにしっかりと描かれながら、神格化するかのように格式高く仕上げている。ダヴィッドは暗殺という激情的な事件を、作品から無駄を全て排除し、死の静けさを持って表現することで事件そのものを神聖なものにした。

1 comment

    • David on 2017年12月5日 at 8:00 PM
    • Reply

    図版がランス美術館収蔵の作品(ダヴィッド及び工房作)になっています。
    板の文字に注目すると、ベルギー王立美術館の方は”A Marat David”と描かれているので。

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