『ポーリーヌ・V・オノの肖像』 作者:ジャン=フランソワ・ミレー
【絵画データ】
1841-43年頃作
油彩・カンヴァス
73cm×60.3cm
収蔵場所 山梨県立美術館(山梨県・甲府市)
ミレーの結婚相手であるポーリーヌの肖像画。ミレーは、結婚する5年前のあたりからポーリーヌをモデルにして作品を制作し始めている。本作では落ち着いた柔らかい表情だが、他の作品では緊張して堅い顔なども残っており、当時の彼女との距離感やモデルの心境などをリアルに投影している。本作の斜に構えた姿勢から顔だけを画面に傾ける姿は、ダヴィンチの『モナリザ』と似る部分があり、ミレー版のモナリザと評されることもある。
1 comment
私の見た人物画の中で最も美しい