『サビーニの女たち』 ダヴィッド

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『サビーニの女たち』 作者:ジャック=ルイ・ダヴィッド

【絵画データ】
1799年作
油彩・カンヴァス
386cm×520cm
収蔵場所 ルーヴル美術館(フランス・パリ)

ローマ建国の時に、王ロムルスが男性を集めて都市を建設したが、肝心の女性がおらず近隣のサビーニから処女を奪ってきた。この奪われた娘たちを助ける為、サビーニ軍がローマに侵攻してくる。しかし、この侵攻に抗ったのは以外にも捕らわれた娘たちであった。子と離れる事を恐れた娘たちはローマを選んだのである。

本作では、左右で対立する軍人たちを中央の娘が両手を上げて静止する場面が描かれている。肌の焼けた男たちが対立する構図を中央の白い娘で分割する構成が綺麗で分かりやすい。左の建物、槍と右の木、槍で中央に向かって逆三角形を作る構図も明解で力強い。

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