『オリンピア』 エドゥアール・マネ

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『オリンピア』 作者:エドゥアール・マネ

【絵画データ】
1863年作
油彩・カンヴァス
130.5cm×190cm
収蔵場所 オルセー美術館(フランス・パリ)


同年に制作された『草上の昼食』が世間から非難の的になったが、本作はその2年後のサロンに出品され更なる非難を浴びた作品。当時の芸術界でのタブーであった実在する人物の裸の絵を描き、慣習に捉われていた芸術界を真っ向から否定した。

作中のモデルは、マネの作品に多々登場するヴィクトリーヌ・ムーラン。彼女の美しい裸体は、古典的なヴィーナス像を参考にしていると指摘される。しかし、腕輪や花束などの装飾から高級娼婦としてのイメージが容易に想像でき、意図的に人間的な見せ方をしていることが分かる。

本作がサロンに展示されたとき、怒った観衆から作品を守るために警備をつけたという逸話も残る問題作である。

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