『ある博物学者の研究』 ピエール・ロワ

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『ある博物学者の研究』 作者:ピエール・ロワ

【絵画データ】
1928年作
油彩・カンヴァス
92cm×65.5cm
収蔵場所 テイト・ギャラリー(イギリス・ロンドン)

本作の読み解く手がかりとしてロワの息子は以下のような文を書き残している

「この絵は父が重い神経衰弱にかかり、特に情緒的鬱状態にあった時に描かれたものである。その頃、母の死のショックから立ち直る事が出来ず、彼女の死に自らの責任を感じ、9歳の息子がいる不安に恐れをなし、この責任を背負う用意は何もなかった」

ロアは、私生活のショックと息子を育てる不安に駆られ本作を描いた事が分かる。作中でも子供部屋と機関車が描かれ、胸中の不安要素=子供の存在を気にしているのが分かる。

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