『遊女と禿図』 壊月堂安度

『遊女と禿図』　壊月堂安度

『遊女と禿図』　作者：壊月堂安度

【絵画データ】
1704-16年作
収蔵場所　東京国立博物館（東京都・上野）

安度の作品では、一人で立つ美人図が多いが、本図では遊女と禿（＝遊郭に住む童女）が描かれている。遊女が若い禿に話しかけている場面だが、視線を見れば遊女は何か企んでいるように見える。一般的には、遊郭に来た客の噂話でもしていると想像できるが、些細な描写で想像を掻き立てるのは安度の得意とするところである。