『洛北修学院村』 作者：速水御舟
【絵画データ】
1918年作
131.3cm×96.7cm
収蔵場所 滋賀県立近代美術館（滋賀県・大津）
初夏の夕暮れ時の農村の風景を描いた作品。画面奥には山から帰路につく草刈女、その手前の民家には軒先で会話する親子と牛の世話をする男。手前では女たちが話に花を咲かせている。洛北の大自然の中で、素朴な村人の生活を丁寧に描いている。また、画面上は山を仰ぎ見て、手前は村を俯瞰するという二つの視点が共存しながら、全体を群青でまとめている。牧歌的な生活の風景と幻想的な自然の風景が融合した素晴らしい作品である。
