『冬ごもりのボート:エトルタ』 クロード・モネ

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『冬ごもりのボート:エトルタ』 作者:クロード・モネ

【絵画データ】
1885年作
油彩・カンヴァス
収蔵場所 ボストン美術館(アメリカ・ボストン)

 


1885年の冬にエトルタで制作された一枚。全体を強い色彩で描いており、物体がはっきりと描写されていることでこの時期の作品の完成形に近い形となっている。またこの時期の作品がゴッホに強く影響を与えていることも重要な意味を持っていると言える。なぜなら、ゴッホがパリに到着した1886年は1880年代に始まった新しい画風の頂点を極めていた頃で、この絵を見たゴッホはモネに対して「君は以前、浜に上げているペンキを塗ったボートを4隻描いた、実に美しいクロード・モネの絵を持っていたね。いいかね、この絵(ゴッホ作:タラスコン街道の馬車)では馬車になっているけれど、構図はあれと同じなのだよ」と語るほど互いの影響を強く受けていた。

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